時事

【コロナウイルスで得られたもの】特別定額給付金は奪われた?

2020年5月6日

コロナウイルスは多くの人の命を奪いました。

ですが、感染症という災害は人類史上でも何度も経験し、打ち勝ってきた経緯があります。

そして、その度に人類は新たな知恵とともに道徳を獲得してきました。

今回のコロナウイルスでは、どのようなモノが得られたのか考えます。

また、特別定額給付金の支給に至るまで、様々な案や意見が交わされながら決定に至りましたが、その給付金について、様々な角度から考えてみました。

目次

得られたもの

家族の時間

親は子供との時間が増え、仕事や出張などの社会的交流は最優先事項ではなくなりました。

今までお金、地位、名声、政治など、絶対的だと思っていたものが、頼りなく感じ、改めて家族という重要な存在を再確認できたのではないでしょうか。

最も頼れる場所が、家であり家族です。

最も重要な財産は健康です。

経済的に豊かな人も、貧しい人にも共通しています。

コロナウイルスは、全てのひとに感染しうる病気で、平等な状況を作り上げました。

余暇の時間

一部の人は、このコロナウイルスの影響でテレワークが推奨され、仕事に追われる毎日から解放されました。

勤務時間は変わらなくても、通勤時間が無くなるだけで、1時間~2時間は、毎日余裕が出来たのではないでしょうか。

余裕が出来れば、これまで出来なかったことに時間を回せます。

やりたいことが出来る。

本来やりたいことを我慢して生きているという事に気づかされ、気持ちが晴れる人も多いのではないでしょうか。

意識的に好きな事、やりたいことを積極的に行える環境になったとも言えます。

環境問題の改善

コロナウイルスが拡大し、急にガソリンの値段も下がり、大気汚染も減少しています。

新型コロナウイルス拡大後の経済成長の鈍化になりましたが、それに伴いNO2汚染の減少へと繋がりました。

中国ではNO2削減はまず武漢近郊で現れ、最終的には全国に広がったといいます。

中国の環境汚染は世界的に問題視されていますので、ここの改善となれば、それは大きな事です。

WHOによると、大気汚染は年間で700万人の命を奪っています。

さらに大気汚染は脳卒中、肺疾患、急性呼吸器感染症などの疾患を誘発したり、悪化させたりするため、世界中でさらに420万件の早期死亡が大気汚染に関連しています。

もしかすると大気汚染による死者の数は、コロナウイルスの影響で大幅に改善されるかもしれません。

給付金は奪われた?

決定に至るまで

特別定額給付金の決定に至るまで、様々な案や意見が飛び交いました。

当初は消費税の減税や、減収世帯への30万円支給というものがありましたが、突然に全国民への10万円支給という形で落ち着きました。

なんでも、公明党の山口代表による意見が大きかったという話です。

目的は

特別定額給付金の目的は、

「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月20日閣議決定)において、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。

総務省ホームページ

という事ですので、経済対策の一環ですが表向きには国民への感謝と、協力要請という形になっています。

この経済対策が、「桜を見る会」から流れの悪い自民党の起死回生の一手となるわけです。

因みに、給付金は非課税です。

事業費

国民一人一人に給付するので、莫大な事業費が必要になってきます。

その事業費は約12兆8802億円に上ります。

そしてそのうち、事務費が約1458億円となっております。

給付事業費と事務費どちらからも経費?

対象は、国民全員なので10万円×1億2596万人(総務省)なので、12兆5960億円までは確定です。そのまま国民の手元に行くお金ですから。

ですが、12兆8802億円(事業費)-12兆5960億円(人口×10万円)=2842億円。

事務費の1458億円の中にもちろん事務手数料や、人件費も含まれると思いますので、それ以外に何がかかるのでしょうか?

総務省によると、給付事業費という名目が12兆7344億で事務費1458億円ですが、どちらもからも給付の経費を含むそうです。あえて曖昧にする意味は…

本来なら、給付金以外を経費とするべきなので上記の2842億円が経費(事務費)となるはずですが。

さらに言うなら、マスク配布も水増しがあったであろうと言われているのに、5000万世帯で466億円。

今回は1億2596万人が対象ですが、申請書の郵送は世帯へまとめて送れるはずなので、同じ。

経費は何が必要?

かかるはずの経費は

  • 申請書の送料
  • 申請書の返送料
  • 申請書の作成費用
  • 実施主体への(国・市・区・町・村)への人件費
  • 銀行振込手数料

というところです。

銀行手数料は、他行あてなら少し高くつきますが、ネットバンキングなら500円程度。

申請書も返送含め郵送代84円×2です。

申請書は、偽造できないよう加味しても100円以内。

人件費は不明ですが、国民1人1000円もあれば事務費十分じゃないですかね?

そしたら事務費は約500億円くらいに圧縮されるはずです。

それでも先のマスク配布と同じくらいですが。

これは、どこかに私たちの税金が奪われたのではないかという疑問がわいてきます。

まとめ

人類史では、感染症というものが度々出てきます。

その度に多くの人が亡くなりますが、感染症は無くなりません。

つまり、感染症というものはほぼ無くなりませんし、今後もつきあっていかなければならない問題です。

そうすると、いかに免疫力を高めるか。いかに、良い知識を身に付けるか。

というところに落ち着くはずです。

人類もそうして、感染症という経験からあらゆることを吸収してきたのです。

ですが、その度に利権争いなどの人間の業が出てくることもしばしば。

今回のコロナウイルスでも、思考することの意義は非常に深いという事です。

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