豆知識

【高齢者支援】認知症の理解と支援

現在、日本人口の30%以上が高齢者と言われ、10年後には50%が高齢者になると予想されています。

そんな現状で、高齢者に対する支援の重要度が高まってきていますので、高齢者支援、とりわけ認知症に関するの講演会に参加してきました。

目次

認知症とは

認知症とは、脳の神経細胞が病的に死滅し、その結果、認知機能の低下をきたし今まで出来ていたことが少しずつ出来なくなっていき日常生活を含めた社会生活に支障をきたす慢性進行形の病態を言います。

最終的には、セルフケアの自立も困難に至ります。

脳の神経細胞は老化現象でも死滅します。これは、いわゆる生理的な死と呼ばれますが、本来であれば、必要な脳の神経細胞は130~140億個あるといわれますが、20歳ごろから生理的な死が始まり、平均して1日10万個程度死んでいくともいわれます。

病的に死滅するか、老化現象で死滅するかは大きな差がありますが、病的に死滅する原因については、多くはまだ解明されていません。

さらに、認知症にはアルツハイマー型・脳血管性・レビー小体型・前頭側頭型など様々あり、症状は異なりますが、共通して脳の変化による知的な能力低下から、仕事や生活に支障が出てくることです。

認知症の早期発見の目安

認知症の発見は、身近な人ほど気づきにくいものです。

目安として、以下の表が参考になります。(医学的な診断基準ではありません)

よく聞く内容が多いですが、意外に気づきにくいので客観的に考えることも必要です。

特に、不安の継続というのも認知症の一つとしてあるようです。

認知症の方への接し方

認知症の方への接し方は、様々ありますし、専門家であっても意見の分かれます。

計算ドリルをさせてみたり、漢字を書かせてみたり、何かさせることによって認知症を遅らせるという事が多いようですが、嫌がることを強要しないという事も重要な事です。

何もしないケア

中でも、今注目されている事というのは「何もしないケア」というものです。

身の回りの事をしてあげるでもなく、何かさせるでもないケアが今注目されているようです。

ただ、手を握ってあげる事で認知症の方は安心するようです。つまり、スキンシップです。これを30分するだけで良いという事ですので、その間一緒にテレビを見てあげる等、特別な事はしないで良いようです。

もちろん、本人が嫌がるならNGですが。

認知症予防

認知症予防も、昨今の医学では多くの予防法が奨められています。

  • 日記をつける
  • 生活習慣病予防
  • 運動
  • 達成感を味わう
  • 青魚を食べる(DHA)
  • 他人との交流

人それぞれにあった予防法があるようですので、一概には言えませんが、リタイヤされた方は日常で刺激が少なくなってしまいがちですので、何か新しい事への取り組みが奨められます。

まとめ

私の身近には、認知症と思しき方はいませんが、今後は更に高齢化社会が進みます。

寿命は延びている分、健康寿命との差が広がりを見せています。

認知症患者を含め、今後は多くの高齢者と接する機会が増えるかもしれませんので、知識と知っているのも、良いのではないでしょうか。

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