何かと、話題に上がるブラック企業。
今や、現代社会の風刺ともいえるような情報がSNSやメディアで度々取り上げられています。
本当のブラック企業のような従業員をないがしろ、使いまわしとしてモノのように扱う事は、よろしくありませんが、そんなところは多くないような気がします。
目次
ブラック企業とは
ブラック企業の特徴を上げると
- 極端な長時間労働
- 過剰なノルマ
- 残業代・給与等の賃金不払
- ハラスメント行為
等々がよく上げられる、ブラック企業の特徴です。コンプライアンス(法的)意識が低く、離職率が高い、使い捨てが疑われる企業の事です。
実際に、入ってみなければ分からない側面もありますので、新卒の社会人1年目なんかは、社会経験自体が初めてなので、判断が難しい場合があるのは事実です。
実情は
では、ブラック企業はそんなに多いのかという疑問についてですが。
ブラック企業ネタをSNSで発信している人が、多くいると思います。
給料未払いや、暴力行為は問題なくブラック企業だと言っても良いと思いますが、ノルマや残業はどうでしょうか。
無理なノルマを課せられた。や、残業で帰れません。等は、殆どの場合はブラック企業認定にはならないと感じます。
もちろん、大手広告企業の自殺問題はさて置きますが、
企業は従業員の働きに値する対価を支払う訳です。その成果も出さずして企業に対して文句を言うという事は、はたから見ると愚かな行為にも見えます。
文句を言う前に、企業内でポジションを確立して、会社にこれだけ貢献しているという実績を引き下げた時こそ、ブラック企業か否かが判断できるのだと自分は思います。
理不尽は当たり前
社会に出ると理不尽は当たり前です。
理不尽が嫌で、独立して成功してます!、という人もいますが、ほんの一握りだという事は子供でも分かります。才能、努力、運が無ければ成せない事なので、
私自身、前職で面接官をしていた経験がありますが、前職の愚痴を漏らす人が多くいました。例えば…
- 残業が多かった
- 給料・ボーナスが少なかった
- 福利厚生が整っていなかった
- ブラック企業だった
等を転職の理由としているのです。
そのような人は、なんとなく信用できないのです。
そもそも、人の悪口や陰口を聞いて気のいいひとはいませんよね。それと同じです。
待遇面を求めるのは、もちろん雇われる側の権利ではあるのですが、経営していく側に立てば、そんなことよりも「あなたはこの会社にどれだけ貢献出来るか?」という事が何より先決なのではないでしょうか。
社会でのスタートは、例外を除き誰でも底辺からのスタートです。その認識がないまま高慢になるから愚痴が出る。結局は自分の首を絞めることになるのです。
底辺という事を自覚したうえで、そこから這い上がる実績を積み重ねることで初めて、やりたいことや、不満を持つことが許されるのだと思います。それまでは、理不尽な扱いを受けても、底辺なので仕方ありません。
これが、社会人としての暗黙のルールです。
若いうちは損して得取れ
若いうちは、やりたいことを語る前に、求められることを実直にこなす事が先決です。
最近では、ネット上でも「やりたくないなら辞めてしまえ」。「転職で人生が変わります」。等の広告を目にしますが、冷静に考えれば、そこに利益が発生するからそのような甘い言葉で転職を誘導するのです。
少し考えれば、「やりたくないことはやるな」等は、子供の理屈にすぎないのです。
会社を辞める。社会的責任を放棄する。そうすれば楽なのは分かります。ですが、駆け出しの若者がこの発想を持つと、非常に危険です。大半は転職を繰り返す上に、キャリアアップは望めなくなります。
いきなり、やりたいことばかりさせてくれる会社なんてそうはありません。
一見損な仕事でも、真剣に取り組めるかで、社会人としての器量も違ってくる。
幸いにして、転職市場が活発なので、地に足を付けて勤続年数を伸ばせばライバルたちは転職し、自分は良いポストにつける可能性も高まる。
簡単な事ではないが、そうしたキャリア形成も勝ち組への近道かも知れない。