ここ数年で、麦茶の代わりとして人気の高いルイボスティー。
麦茶は、日本人には馴染みが深く、平安時代から愛飲されている夏の飲み物の代表ですが、我が家でも、数年前から麦茶に代わりルイボスティーを取り入れることになりました。
多くの家庭でも広まりつつあるルイボスティーが、実際に麦茶と比べてどうなのかを調べてみました。
目次
麦茶とは
麦茶とは、大麦の種子を焙煎した抽出液(お茶)の事です。
特徴は、香ばしくコクのある味で、ノンカフェインでミネラル豊富という事です。(ミネラル麦茶に限り)
歴史は古く、平安時代から貴族の間で愛飲され、江戸時代に庶民まで広く飲まれるようになりました。
はじめは「麦湯」と呼ばれましたが、昭和になり冷蔵庫の普及と共に、冷やして飲むことがスタンダードになり、ミネラル分が豊富でノンカフェインという事もあり、熱中症対策に効果的な夏の飲み物として定着しました。
商品として麦茶が流通しだしたのも、昭和からです。
ルイボスティーとは
ルイボスとは、マメ亜科の針葉樹であり、南アフリカのセダルバーグ山脈でしか自生しない事で有名です。
特徴は、赤く漢方のような香りの通り、ルイボスの「ルイ」は現地語で「赤」を意味し、海外では、薬(漢方)として飲まれるほどです。
近年では、日本でも多く目にすることがありますがラーメンの有名店、一風堂でもルイボスティーがテーブルに置いてありますね。
ルイボスティーは、ルイボスの葉を乾燥させて作るお茶で、産地は南アフリカのみですが、健康効果により世界中多くの国で飲まれており、生産の半分は輸出されています。
古くから、先住民に愛飲され、「不老長寿の飲み物」と呼ばれていたそうです。
後で説明しますが、日本でも有名になったのは女性人気から。それだけ女性に嬉しい効果があるという事です。
因みに、ヨーロッパ諸国では100年ほど前、日本に入ってきてまだ30年ほどなので、南アフリカ以外では歴史はまだ古くありません。
麦茶成分と効能
麦茶は、夏の飲み物としてのイメージが強いですが、最近では、冬の水分補給に「ホット麦茶」なるものも有用だという事が分かったそうです。私はしたことがありませんが。
ですが、やはり麦茶が主役となるのは夏です。
麦茶には、身体の熱をとり体温を下げる作用がある等、効果は様々あります。
- 体温を下げる
- 血流の改善(アルキルピラジン)
- 抗酸化作用(ポリフェノール)
- 美肌効果
- 虫歯予防
等々、多くの効果・効能があります。
反面、飲み過ぎると冷え性やむくみの原因となる事もあるそうですが。
またミネラル麦茶という商品をよく見かけると思いますが、通常の麦茶にはミネラルが殆ど含まれていません。
しかし、麦茶+ミネラルは相性が良く特にナトリウムとカリウムをバランスよく含んでいます。
汗をかくとナトリウムが失われますが、ミネラル麦茶はナトリウムとカリウムをセットで補給できます。ナトリウムだけでカリウムが不足すると細胞内外のバランスが崩れ、脱力感や食欲不振・夏バテになりますので、同時に補給できるミネラル麦茶は熱中症対策に最適です。
その他にも、ミネラル麦茶は
- ナトリウム
- カリウム
- マグネシウム
- 亜鉛
- リン
- マンガン
- 鉄
等が含まれており、尚且つノンカフェインで子供からお年寄りまで、ガブガブ飲める。まさに夏の飲み物の代表と言っていいでしょう。
ミネラル麦茶は、殆どのスーパーやコンビニでも置いている以下の商品が、間違いないでしょう。
通常ティーパックでは、ミネラルが含まれませんが、粉末タイプはミネラルが含まれているようです。
ルイボスティー成分と効能
ルイボスティーは、先に書いたように薬(漢方)として飲まれる国があったり、原産地では「不老長寿の飲み物」と呼ばれるなど、まさにスーパードリンクです。
女性人気があるという事で、どのような効果があるか先に書きますと…
- 抗酸化作用
- むくみ・冷えに効果がある
- 不妊症に効果がある
- ダイエット効果
- リラックス効果
- 二日酔いを軽減
- 整腸作用など、体質改善
- デトックス効果
- 免疫力向上
- 血圧を下げる
等々、効果は非常に多くあります。
ですが、即効性があるわけではなく、まさに漢方薬のようにじわじわと体質改善させていく感じかなと思います。
しかも、ルイボスティーにはティーパックでもミネラルがバランスよく含まれています。
南アフリカを産地としていますので、現地のミネラル(鉱物)豊富な大地で育ったルイボスもミネラル豊富という事です。
そして、ルイボスティーで注目はSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)という酵素にあります。
このSOD酵素が、まさに抗酸化作用の働きをし、生活習慣病や美容の敵となる活性酸素を抑えてくれます。
ミネラルやポリフェノール様々な成分が含まれていますが、このSOD酵素がルイボスティーの強みでしょう。
ルイボスティーを初めて買うならまずは、以下がおススメです。何より安価で量もかなり多い。
よりおいしく飲むなら以下。茎に近い部分かそうでないかで甘みや苦みも違い、金額も違います。
どちらが健康に良いか
結局どちらが健康に良いかというと、どちらも一長一短で一概にどちらが優れているとは言えません。
ですので、用途に合わせて飲むのが良いでしょう。
麦茶は体を冷やしすし、ルイボスティーは体を冷やしません。
味にも好みがありますし。
私自身、ルイボスティーを飲み始めたころは、なんとなく苦手でしたが、飲み続けるとルイボスティーしか飲めなくなりました。麦茶のコクと香ばしさが逆に濃く感じるようになりましたので、最近ではルイボスティーしか飲んでいません。
結構、ルイボスティーしか飲まなくなったという人が多いので、そんなものかもしれません。
どちらも、子供からお年寄りまで飲めますし、妊婦さんでも問題のないノンカフェイン・ノンカロリーです。
どちらも、良い飲み物だという事ですので、好みで別れるのかなと思います。
麦茶とルイボスティーを混ぜたどうなる?
麦茶とルイボスティーの良さが分かったと思いますが、欲張りな私は麦茶とルイボスティーを混ぜたらどうなのか?という疑問に行きつきました。
十六茶と同じ発想ですね。
十六茶は厳選した16種の茶葉を使用し、大麦と発芽大麦を使用していますが、ルイボスは使用されていません。
十六茶は30年以上もお茶界に君臨しているので、お茶のブレンドは間違いないという証拠です。
併せて飲むと、どのような効果があるかというものは、特に詳しいものが見つかりませんでしたが、上記の商品ではどちらのメリットも紹介していましたので、麦茶単体ではないミネラルをルイボスティーが補い、更にどちらの効能も期待できるという事で良いのだと勝手に都合の良い解釈をしています。
しかもどちらもカフェインレス。
まさに最強のお茶ですね。
まとめ
お茶には、様々な有効成分がありますが、麦茶とルイボスティーが良いとされるのは、ノンカフェインでノンカロリーという安全性の高さからです。
紅茶や、コーヒー・緑茶等、他のお茶でもそれぞれに有効成分は含まれていますが、殆どが、カフェインとタンニンという成分が含まれます。
これらは、過剰摂取で自律神経の乱れや、疲れ等を引き起こします。
ですが、それぞれ適量を飲むことで高い有用な効果を発揮しますので、良いのですのであまり過剰にならなくても良いです。
何にせよ、過剰摂取さえしなければ、お茶は良いモノだという事です。