今年は本当に災害が多いですね。
台風21号は本当に凄まじいものがありました。
実に25年ぶりの強さだったという事ですが、報道でもご承知の通り関西国際空港で取り残された人も多くいました。
まさかの、木や電柱が倒れて関西電力やきんでんの作業員は寝るまなく復旧に努めてくれたと聞きます。
今回の災害で特に動画で多く上がっていたのは、強風による屋根の損壊。そして、工事中の防音ネットや足場の倒壊です。
高槻市役所や、工事中のマンションもこんな感じです。
台風から既に1週間が経過していますが、少し作業に入った形跡はありますが放置したままです。
これからが台風シーズンという事もありますが、いっその事放置ではなく全部外すべきでないのかな?というのが素人の意見なのですが、どうなんでしょう。
目次
屋根の補修は
私の自宅も、台風で被害が少し出ています。
まず、塀の上に乗っている瓦が割れました。
まだ2年ほどの新しい瓦なのですが…
これが、瓦にぶち当たったのですが、家の窓ガラスでなくて本当に良かった。
こんなに大きなものが飛んでくるとは思いませんでした。かなりの重量です。
そしてこれは、どこから飛んできたのかも分からず、庭に置きっぱなしです。
瓦は、専用ボンド?コンクリート?のようなものを頂いていますので、それで補修します。
幸いにも、破片は全て揃っていますので。
そして、DIYではどうしようもないのが屋根の損壊。職人待ちが来年まであるという大阪北部の状況です。
下世話な話、屋根屋さん相当に儲かるでしょう。変な業者も混ざっていますが、普通にしていても相当だと思うのですが。
うちはカラーベストの棟包みの鉄板が飛んでしまいました。
笠木も少し腐敗しかかっていますし、鉄板ごと割れて持っていかれたであろう部分もありますので、笠木も変え時なのかもしれません。
どこに飛んで行ったのか、近隣100m以上探索しましたが見つかりませんので人に怪我、物損をしていない事を願うばかりです。
補修はこういう感じで、その日の内にしてしまいました。
あまり、大きなシートだと飛びやすくなりますので、薄いブルーシート切ってを二重にして打ち込みホッチキス(タッカー)で補修しています。(笠木を変えることを決め込んで、かなりの数の芯を打ち込んでます)
一週間経ちましたが、風に煽られる事なく健在です。
打ち込みホッチキス(タッカー)は1000円程で購入できますし、DIYの際に結構有能ですので一つ持っていても良いかもしれません。
優れもので、今回の補修にはこの
- ブルーシート
- タッカー
- ビニールテープ
の家にあったもので済ませれました。
棟包みはホームセンターで売っている
上記のように、棟包みが風で飛ばされる事は台風では珍しくありません。
飛ばされたときに、応急処置でブルーシートをかけて業者を待つのも良いですが、今回の場合は順番が全然回ってきませんので、自ら補修しました。
棟包みが飛ばされるのは、中の笠木が腐って割れるからです。ですので、笠木も取り換える必要があります。
今回は、棟包みの補修する箇所が長さ4.5m程です。
色々と調べてみると、相場は25000円~100000円程です。恐ろしい程ピンキリなのです。
業者も待たないといけませんし、どの業者に頼めば良いのか分かりませんので、先ほどはDIYじゃどうしようもないと言いましたが、DIYで補修しました。
材料は、笠木となる木材と棟包み。4.5mの補修ですので、材料は以下
- SPF材1×4 6F 5本 1500円
- 棟包み 1820mm 3枚 3000円
合計4500円で補修できましたので、かなり財布が浮きました。
ホームセンターに棟包みまで売っているのには驚きました。
台風で割れた木材は、元々杉板を使用していたようですが、今回はSPF材を使用。
本来は、防腐剤注入木材が好ましいのですが、サイズの良いモノがなかったためにSPF材を。
棟包みは加工しないと使えないので、板金ハサミとペンチで加工しました。
これを、屋根に設置するのですが、先ずは笠木を取り替えます。笠木はビスで固定。
取り替えた上から、スクリュー釘で棟包みを笠木に打ち付け固定します。
これだけの作業です。
最後に、屋根用のコーキング材で天辺の棟包み同士の隙間を埋めて、雨水が入らない様にすれば完成です。
単純構造ですので、難しくはありませんでしたが、屋根作業ですので転落には細心の注意が必要です。
強いていうのであれば、板金加工が難しいので、下調べを十分にした方が良いかもしれません。
専用工具ではなく、ペンチで加工なので少しガタガタになりますが、機能的には問題ないでしょう。
DIYでも十分に補修できると思います。
何より、安上がりなので良かったと思います。
補修ついでに、ペンキも塗れたので当分は大丈夫でしょう。
恐らく、屋根塗装を含め10万円以上は浮いたのではないでしょうか。
瓦屋根はズレ程度なら押し込める
先日の大阪北部地震から、ずっとずれていたと思われる瓦を発見しました。
発見まで3ヵ月間放置しっぱなしだったので、修繕しました。
本当に少しのズレですが、これが後々雨漏りの原因となります。
本当簡単な作業で、手で押し込めば完了です。
これをするかしないかで、屋根の寿命は大きく変わってきます。
雨漏りというのは、こういった隙間から雨水が入り込んで内部の木材を伝っていきますので思わぬところから雨漏り・腐敗します。
この程度であれば、このようにすぐに補修できますが、屋根瓦の棟が倒れたり瓦の割れ・土が出てきていたら迷わず業者に修理依頼しましょう。
とわいえ、今はまだ瓦屋もまだ順番待ちのようですが。人気工務店なら来年まで待ちもざらにあります。
屋根補修は出来れば素人はしない
屋根補修は、かなり危険な作業です。
転落死なんてよく起こります。
ですので、基本的には自分で屋根補修をしないという事を、まず強く推します。
実際、上記の作業を終えてTVをつけると、同じように補修に屋根に上られた高齢の方が転落して死亡というニュースを見ました。
先日の大阪北部地震から、今回の台風の補修に屋根に上って作業する人を多く知っていますが(ボランティア参加してましたので)、知っているだけで4人ほど落ちています。全員健在ですが、うち2人は入院するほど大怪我を負われました。
地下足袋を履いていても、滑るときは滑りますし普段平地慣れしていますので、頭で傾斜と分かっていても体は傾斜に流されます。
出来る限りは屋根に上りたくはありませんが、雨漏りや今回のように業者不足の事態では上がらなければならない事もあります。
そんな時は、
- 安全帯をする事。
- 屋根の上で出来るだけ立ち上がらない事。
- 地下足袋を履く事。
- 雨の日、屋根が濡れていたら諦める事。
- 下で見守る人をつける事。
- 急いで作業しない事。
細心の注意を払わなければなりませんので、かなり疲れます。
屋根の上では、気付かないうちに力が入りますので筋肉痛にもなります。
しかし、地震では瓦屋根がダメになり、台風ではカラーベスト等スレート屋根が飛ばされる。
どちらが良いという訳ではなく、景観もありますので一長一短ですね…