近年の日本ラグビーを見ると、弱小国というレッテルから脱しつつあります。
それも、世界が驚くような大金星をあげているからです。
なぜ日本代表が、これほどの大番狂わせを演じれているのかを分析したいと思います。
目次
なぜ日本は弱小国に?
これまでの、ラグビー日本代表は弱小国というステータスが定着していました。
弱小国と言われる理由は、多くあります。
- 前回大会の2015年W杯まで1勝しか挙げれていなかった
- 1995年大会のニュージーランド戦に147-17で負け当時のギネス記録になっていた
- 大差での敗戦が目立った
と言うのが、弱小国のレッテルを張られた経緯です。
そうなるに至ったには、様々な要素があります。
- 体格面で日本人は不利(日本人は採集民族であり、列国の狩猟民族のDNAには劣る)
- 日本ラグビーは大学リーグが人気であった為、大学が日本ラグビーの中心だった
- 1995年に世界ラグビー界でアマチュア規定が撤廃された(世界の競技水準が向上)
- 完全なプロリーグではなくマイナースポーツ
- 1993年のJリーグ開幕で、サッカーに後れを取る
といった、要因により日本代表が弱体化したというよりは、世界のラグビー水準が大幅に上昇した事で、日本ラグビーが取り残されてしまいました。
なぜ近年のW杯で善戦できるのか
上記の理由で、日本が弱小国だったのですがここ数年は日本ラグビーもようやく盛り返してきました。
その理由を列挙すると
- 日本代表は元々弱くない
- 強豪国とのマッチで経験を多く積んだ
- 日本のラグビー競技人口はニュージーランドと変わらない
- 世界の水準・戦略に追い付いてきた
- 代表選出が、国籍制ではなく協会制
元々、日本ラグビーは1970~1980年代は大学ラグビーブームが巻き起こったり、スポ根ドラマの影響で、人気が高かったスポーツです。
今では考えられませんが、フットボールと言えば、サッカーではなくラグビーでした。
しかも、1982年の関東対抗戦での早明戦では国立競技場の観客動員記録となる66,999人を集客するなど、 未だにその記録は破られていません。
更に、世界と一番近かったとされる大西鉄之佑監督時代には、ニュージーランドを破る等、1970年代には強豪国に対し健闘する試合が多く見られ、日本スタイルを確立していました。
つまり世界と比較しても、ポテンシャル面では劣っていないと言えるのです。
まとめ
日本ラグビーは弱いと認識されていましたが、今回2019年のW杯で、世界の認識が変わるかもしれません。
サッカー界では世界ランク1位に勝つというのは、まだ難しいと思われますが、ラグビーではその常識を覆し世界一位を撃破しました。(アイルランドは日本戦直前に2位に降格しましたが)
前回大会で南アフリカに勝利した事が、これでマグレではなかったと証明できたのではないでしょうか。
日本人の特性である敏捷性、巧緻性が遺憾なく発揮され、集中力・フィットネスが相手に勝る試合が近年増えてきているのが、日本ラグビー向上の要因です。
アイルランドの試合を見ていると、フロント面に問題があり、世界に立ち遅れた時代もありましたが、世界でも渡り合えるレベルに追いついたと言っても良いのではないでしょうか。
現在のラグビー日本代表は強いです。