これまでワールドカップでは苦渋を舐めてきた日本代表ですが、2015年と今回の2019年大会では世界を驚かす程の大躍進を魅せました。
大番狂わせが起こりにくいスポーツであるラグビー。
日本の強さは本物だと、各国のHCも警戒する発言が目立っていましたが、なぜ日本代表はここまで強くなれたのか、簡単に説明していきたいと思います。
目次
外国人選手が日本でプレーする
日本のトップリーグには、オールブラックス(ニュージーランド)の選手や、スプリングボックス(南アフリカ)の選手等、世界のスター選手が在籍しています。
南半球と、北半球でシーズンの時期が異なる事と、日本の好待遇の為スター選手の流入が相次いでいます。
そういった世界トップの選手が身近にいる環境が、日本のトップレベルを底上げしています。
更には、スーパーラグビーのサンウルブズも日本選手には大きな経験となりました。国内リーグでは体験できない南半球のレベルを学ぶことができたことは、日本選手にとって大きな事でしょう。
また、日本代表の権利をもったレベルの高い外国人が、そのまま代表入りした事は言うまでも無く日本代表のレベル底上げになっています。
外国人HCによる意識改革
日本代表HCは2007年以降、全て外国人に託しています。
ジョン・カーワン(2007-2011)、エディー・ジョーンズ(2011-2015)、ジェイミー・ジョセフ(2016-)と、強豪国からの指導者を取り入れています。
因みに、前HCのエディー・ジョーンズは日系アメリカ人を母親に持つハーフで、本人も日本人と結婚しています。
それぞれ、指導方法は異なります。
簡単に言えば。
- ジョンカーワン…理論的、科学的指導法
- エディー・ジョーンズ…メンタルヘルス・セルフマネジメント
- ジェイミー・ジョセフ…ハードワーク・フィットネス&メンタル
こうした、外国人指導者による色は違えど勝ちに直結する世界を知る指導を受けていたからこそ、日本ラグビーがここまで成長しました。
経験の積み重ね
これまで負けの歴史を歩んできた日本は、負けるという経験しか積み重ねてきませんでした。
それは、ラグビーと言うスポーツでは致命的な事です。
メンタルによって大きく左右されるスポーツでもありますので、「負ける」と思えば負けるのがラグビーです。
自信がつかないと勝ち切れないのがラグビーです。
それを、ここ数年で大きく変えることができたのが日本代表です。
様々なエッセンスがありますが、大きな要素は以下
- 世界を肌で感じる機会を得た
- 勝つために考える土台ができた
- 世界的に有名な指導陣を招集
- 格上相手とのテストマッチ
日本代表が世界に通用するだけの経験は積んできたのだといえます。
緻密な戦略。日本人ならではの巧緻性。
勤勉で世界的に有名な日本人。実直にこなせる日本人。勝ち方を覚えた日本代表は強いと思います。