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日本代表前HCエディー・ジョーンズが凄い理由

日本代表前HCエディー・ジョーンズが、2019年ラグビーワールドカップでイングランド代表を率いて準優勝を果たしました。

準決勝には目下世界最強と評されていたニュージーランドを撃破し、決勝で南アフリカに敗れはしたものの、HCとして素晴らしい実績を残しました。

目次

エディー・ジョーンズの来歴

エディー・ジョーンズは1960年生まれの、オーストラリア出身のラグビー指導者です。

選手としては代表歴はないものの、指導者としての実績は十分です。

2012年-2015年まで、日本代表のHCとして活躍していたことは、皆さんご存じかと思いますが、1995年に東海大学の合宿に参加するため初来日し、1996年に東海大学ラグビー部監督に就任しました。

1997年以降はクラブチームでHCを勤め、初タイトルを獲得するなど実績を積み、以後代表チームのスタッフとしてキャリアを積みます。

代表スタッフ歴

  • 1995 日本代表フォワードコーチ
  • 2001年-2003 オーストラリア代表HC(準優勝)
  • 2007 南アフリカ代表チームアドバイザー(優勝)
  • 2011-2015 日本代表(プール予選敗退)
  • 2015-2023 イングランド代表(準優勝)

2003-2006までは、オーストラリアの戦績が良くない為、酷評を受けましたが、それ以外はコンスタントに成績を残しています。

エディー・ジョーンズは日系ハーフ

ただの外国人監督と思っている人も多いと思いますが、じつは日系アメリカ人を母に持つハーフなのです。

更には、エディー・ジョーンズの奥さんは日本人。つまり結構日本人よりなのです。

因みに、イングランド代表HCをしていますが、イングランド以外のHCを迎えるのはエディー・ジョーンズが初めてです。

なぜ日本代表HCを退いたのか

前回エディー・ジョーンズが日本代表を率いた2015年ワールドカップは、予選プールで敗退したものの、南アフリカを撃破し、予選プールで3勝を挙げました。

それまでの日本代表は、ワールドカップ20年間で1勝でしたので、それを踏まえても十分な成果を上げたといえます。

エディー・ジョーンズは日本人の母親と妻をもち、日本文化も好きな親日家ですので、引き留めることは容易だったはずです。

因みに今大会準優勝を果たしたイングランドは、「最優先でやらなくてはならない事は、エディー・ジョーンズと腰を下ろして話をすること」「緊急案件として取り組む」と、エディー・ジョーンズ続投にフロントサイドは力を入れています。

さらには、母国オーストラリアもエディー・ジョーンズの引き抜きの噂も流れるほど。

ではなぜ、成果を上げたのにもかかわらず、日本代表を去ったのか。ポイントは以下

  • 協会側がエディー・ジョーンズとの正式契約(延長契約)に踏み切れていなかった事
  • エディー・ジョーンズは評価されているかの?と疑心暗鬼状態
  • 協会側の遅すぎる対応にも不満を感じていた
  • 日本代表の強化として、最も重要な部分が形にならない協会の体質が原因
  • 日本ラグビー界はジャパンを強くする気があるのか不信感を募らせた
  • 来期の状態が宙に浮いたところへ、指揮官を探していたチームからのオファー

という所です。

つまり協会側の過失ともいえる内容で、エディー・ジョーンズに逃げられたといっても差し支えないかと。。

2019年大会がエディー・ジョーンズだったら…とも考えてしまいますが、ジェイミーも素晴らしい結果を残してくれました。

なぜワールドカップで成果を上げられるのか

エディー・ジョーンズが、ワールドカップでこれだけの成績を上げられるのには、エディー・ジョーンズの哲学があります。

その哲学だけではないですが、その哲学を選手全員に共有させられるから強いのです。

つまりは意識改革。マインドセット。

これまでのラグビーの常識をまずは白紙にし、それを再構築していく作業から、エディー・ジョーンズの指導は始まります。

特にそれは練習において実践され、例えば日本代表を率いていた際に「ランパス」という練習に関してもテコ入れしました。

キツイけど効果の薄い練習はしない→練習時間を制限する→勝ちたいという明確なメンタルを育てる→質の良い練習を積む→自身が生まれる

といった指導サイクルがあります。

単純な事かもしれませんが、選手一人一人にこれを深く理解させるのは容易な事ではありません。

しかし、エディー・ジョーンズは日本代表を変えましたし、イングランドでも成果を上げました。

エディー・ジョーンズの人心掌握術は優れていました。

選手からの絶対的な信頼を受けられることこそ、エディー・ジョーンズがチームを強くする秘訣であり、エディー・ジョーンズの強みなのです。

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