2019年ラグビーワールドカップの日本代表のミッションであるベスト8が達成されるかは、予選プールでの残りのサモアとスコットランド戦が命運を分けることになります。
世界ランキングの上では、最新で対戦国よりも上位に載ることになりましたが、スコットランドについては格上と言うのが前評判。
過去の対戦成績を見て、試合をより面白く見れる準備をしていきたいと思います。
目次
サモアとスコットランドの過去のW杯の戦績は
予選プールで対峙する、2か国が過去のラグビーワールドカップで、どのような戦績を残しているのか、見てみたいと思います。
サモア
サモア代表は「マヌ・サモア」と呼ばれ、勇敢(野獣)な戦士の異名をもちます。
オセアニアの7つの島からなる島国で、プレーはスピードとパワーが持ち味で激しく交戦的なチームです。
- 1987年ー不参加
- 1991年ーベスト8
- 1995年ーベスト8
- 1999年ープレーオフ敗退
- 2003年ープール戦敗退
- 2007年ープール戦敗退
- 2011年ープール戦敗退
- 2015年ープール戦敗退
近年では、予選どまりに甘んじていますが、過去にはベスト8に入る程の猛者でもありました。
スコットランド
スコットランドは世界で初めてイングランド(ラグビー発祥国)と国際試合をした程、ラグビーの歴史が古く 、まさに古豪の名にふさわしいチームです。
- 1987年ーベスト8
- 1991年ー4位
- 1995年ーベスト8
- 1999年ーベスト8
- 2003年ーベスト8
- 2007年 ーベスト8
- 2011年ープール戦敗退
- 2015年ーベスト8
コンスタントに成績を残してはいるものの、世界の上位の壁が分厚くなかなか突破できないといった印象ですが、その力は世界上位にも匹敵する程の力を有しています。
日本戦でのポイントと対戦成績
サモア
日本のサモアとの対戦成績は…
15戦 4勝11敗
です。
ですが、過去5戦を見ると3勝2敗で盛り返しています。しかも直近では2連勝です。
日本がサモア戦で注意しなければならないのは、相手のペースにのまれるという事です。
スピード&パワーのチームなので、勢いづかれるとこちらのフィットネスが削られてしまう恐れがあります。
日本は戦略やメンタリティでは上回るものがありますので、アイルランド戦の様に相手フィットネスを消耗させる展開に持ち込めば相手は足が止まり、怖くない相手なのかもしれません。
注目選手
9月30日スコットランド戦から先発を6人入れ替え、サントリーなどでプレーしたSOトゥシ・ピシ(37)は控えとなったと報道がありましたが、この日本でもプレーした事のある SOトゥシ・ピシが、要注意の選手です。
現在でも日本でプレーしていますが、サントリー時代にはプレーオフMVPやイングランドでプレーした実績があるなど経験豊富で、サモアのリーダー的存在です。
既にベテランの域のトゥシは、今回は相手監督もフィットネスが重要と言うように、走ること。ハードなゲーム展開になる事を予想して、後半での秘密兵器として控えさせる模様です。
またFBナナイウィリアムズも要注意の選手です。
ナナイウィリアムズも日本のリコーでもプレーしていたニュージーランド出身の選手ですが、今年30歳で、心身ともに充実した状態であるといえます。
先日のスコットランド戦では、0対34と完封されましたが、ナナイウィリアムズの存在はサモアチームの中ではスピードとステップで際立っていました。
兄もプロラガーマンで、「世界で最もセクシーなラグビー選手」として有名な元オールブラックスのソニービルウィリアムの従兄弟というラグビーエリート一族でもあります。
因みに、スコットランド戦で2枚のイエローカードをもらい退場となったWTBエド・フィドウは司法委員会によって検証された結果、出場停止処分を免れ日本戦には左WTBで先発します。
スコットランド
スコットランドとの対戦成績は…
11戦 1勝10敗
直近5戦を見ても5連敗で、W杯でも過去3戦全て負けています。
前回2015年大会でも、このスコットランドに勝てなかった為に3勝しながら予選プール敗退となりました。
つまり、スコットランドは非常に相性が悪く、打倒すべき相手なのです。
チームは、セットプレーを得意とし組織的な戦略でバランスの取れたチームです。
フォワードは体格の良さを活かした攻撃は相手を脅かします。
しかし、スコットランドはアイルランドに負けているように、攻撃面ではフォワード・バックス共に強さがありますが、ディフェンスでのアンストラクチャーのような場面では相手に後れを取る場面が見られます。
注目選手
スコットランドと言えば、グレイグ・レイドローです。
今までこの選手に、日本はやられてきたといっても過言ではない存在です。
レイドローはスコットランドのキャプテンでポジションはSHです。W杯前回大会ではベスト15にも選出され、経験も豊かで判断力やキック力は一級品。
まさに攻撃の要と言える存在で、世界屈指のプレイヤーです。
ただ、年齢的には33歳で体力的には下降線ではないかと思われます。出来るだけ早く消耗させてピッチから出せるかも日本が勝つための鍵となります。
注意したいのは、レイドローからの相手の裏に出すキックパスです。
制度が良く、アンストラクチャーの得意とする今回の日本代表でも、アイルランド戦に先制されたように対応が難しくなります。
レイドローにキックをさせないプレッシャーを与える事も日本代表は必要となってきます。