日本宿願であるベスト8を懸けて、明日スコットランド戦が行われます。
台風の状況も気になるところですが、スコットランド戦が行われる横浜国際競技場を台風は、13日の深夜に通過する予報となっています。
強い勢力を持った台風の為、甚大な被害やスタジアムの浸水があれば試合は中止となるかもしれませんが、試合時間には台風は過ぎて幾分か時間が経っていると思われます。
目次
スコットランドの戦績
以前も記事にしましたが、スコットランドは世界でもティア1に入る強豪国です。
ワールドカップでの戦績は以下
- 1987年ーベスト8
- 1991年ー4位
- 1995年ーベスト8
- 1999年ーベスト8
- 2003年ーベスト8
- 2007年 ーベスト8
- 2011年ープール戦敗退
- 2015年ーベスト8
そして、日本との戦績は以下
11戦 1勝10敗
直近5戦を見ても5連敗で、W杯でも過去3戦全て負けています。
前回スコットランドに敗戦した2015年ワールドカップでは10対45と大きく点差を離されています。
再び日本が大金星をあげないといけない手ごわ過ぎる相手です。
今大会の試合結果は
スコットランドの今大会の試合結果は以下
- アイルランド戦 3対27
- サモア戦 34対0
- ロシア戦 61対0
日本のここまでの試合結果は
- ロシア戦 30対10
- アイルランド戦 19対12
- サモア戦 38対19
日本代表の現状
日本代表のチームとしては、中7日ありましたのでコンディションは万全です。
3連勝しているので、勢いもありますし心身ともに充実していると思います。
精神的支柱のリーチマイケルも、スコットランド戦ではゲームキャプテンに復帰する事がきまりました。
台風の中、前日練習も強行しており、日本代表の気概も見せつけています。
しかしながら、世界ランキングでは日本8位とスコットランド9位で上回りはしているものの、明らかに格上の相手ではあります。
報道各社で、スコットランドにも勝てるという報道がもっぱらですが、実際は難しい相手です。
確かに、スコットランドに勝利するよりも難しいアイルランドを撃破した事でそういう雰囲気になるのも無理はなく、むしろ勝てるという空気作りは代表チームにとっても追い風となりますが、少し安直で楽観的な見方でもあります。
スコットランドの強さ
スコットランドの強さはバランスの良さです。
そして、ゲームキャプテンであるSHのグレイグ・レイドローの存在感がスコットランドの強さの要因です。
逆に言えば、精神的支柱でありゲームメーカーのレイドローを封じれば、日本が主導権を握れそうなのですが、SHというポジション上、封じることも難しいのが問題です。
ですが、レイドローも33歳です。フィットネスをいかに消耗させるかがゲームの鍵になります。
レイドロー以外にも、SOフィン・ラッセルやFBスチュアート・ホッグ(2016.2017シックスネーションズMVP)といった世界的に有名なプレーヤがいることも、スコットランドの強みです。
スクラム・モール・ラインアウトのセットプレーも得意なチームで、アンストラクチャーでの対応も上手さがあります。
BK陣はカウンター能力も高く、キックの処理も日本は間違えられないのです。
以上の事を踏まえて、日本がスコットランドに勝つためのポイントは以下
- 日本FWの攻め
- 攻撃時間を長く持つ(ボールキープ)
- 相手のハイパントキックの対応
- ペナルティーを犯さな
- 田村のPG
スコットランドは正直なところ、日本に似たチームであり、日本の上位互換チームであるといっても過言ではありません。
しかし、日本にはスコットランドに勝る練習量で培ったフィットネスとメンタリティーがあります。
試合では、いかにロースコアに落とし込むか。相手の空中戦に対応できるかがカギを握ります。ペナルティーをしない事も必須条件になっています。
トライを奪われる事は仕方ありませんが、田村のPGで点差を開かせない。
前半戦は、FWで攻める。後半はBKで攻めるといった明確な試合展開になると予想しています。
アイルランド戦のようなゲーム展開になれば日本の勝機は見えてくるでしょう。