南アフリカが、ウェールズを撃破し史上初の北半球対決並びに英国対決はなくなりました。
私の予想していた、点差が開くとウェールズはBK展開も見事に外れましたが、キッキングゲームになったことと南アフリカが予想通り勝利しました。
南アフリカは、優勝した2007年以来の決勝に進みます。
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敗れたウェールズもプラン通りの展開?
敗れはしたものの、ウェールズも試合終盤まで取られては追いつき取られては追いつきで同点でゲームを進めていましたので、どちらが決勝進出するのか最後まで分からない試合でした。
両チーム共に、予想通りキックの蹴り合いになったシーンもありましたが、南アフリカのSHデクラークがキックで良い仕事をしていました。
更には、両チームのSOである、ポラードとビガーのプレースキックの成功率は100%。決して簡単ではない位置からでも制度は見事でした。
両チームとも許したトライは1トライのみ。
ペナルティゴールで得点を刻んでいきました。
ウェールズはBK。南アフリカはFWでの攻めとなると予想記事では書きましたが、得点はウェールズはFWで南アフリカはBKのトライでしたね。
両チームとも、ミスがなく非常に拮抗したゲームで例に倣って今回もウェールズ対南アフリカは僅差の試合となりました。
ウェールズの強さを垣間見る
ウェールズのトライシーンは、ウェールズの強さの象徴ともいえるミスのない連続攻撃です。
FW陣のフェーズ20に迫ろうかと言うオフェンスで、一見ゴールライン5mから南アフリカのディフェンスの前に前進できないのではないかというシーンですが、実は攻撃をしやすい位置までポイントをずらしていく作業です。
その中にも、南アフリカのペナルティを待つウェールズの狙いがあります。
単調なようで、あの南アフリカのディフェンスの前にボールキープは至難の業です。
そして、ペナルティをもらうとBKに回し大胆なキックパスからトライを狙います。
失敗してもアドバンテージをもらっているので、相手ボールになってもペナルティ位置からリスタート。
確実にトライを狙いに行き、決め切る。まさに準決勝にふさわしいシーンであったと言えます。
南アフリカの勝因はキック
南アフリカの勝因はキックです。
先ほども言いましたが、ポラードのプレースキックは100%の成功で14得点を奪いました。
そして、デクラークは自陣からピンチを脱するキック等、的確なエリアにボールを落とす、非常に効果的なキックをしていました。
このキックが南アフリカに勝利をもたらしたといっても過言ではありません。
日本戦でもそうですが、SHデクラークの運動量はすさまじいものがあります。
まさに小さな巨人。既に金髪ロン毛で目立っていますが、どこへでも出没しさらに目に留まります。
アンストラクチャーの場面でも、デクラークはなぜそこにいる?と言うほどボールの近くにいますし、大きな相手を止めるタックルも持ち合わせます。
キックの後には肉弾戦が待っています。
その時に優位なのはやはり南アフリカ。ウェールズも素晴らしいフィジカル・フィットネスでしたが、紙一重で南アフリカに軍配が上がりました。