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【ラグビーワールドカップ2019】南アフリカ優勝‼勝敗を分けたポイント

2019年11月3日

2019ラグビーワールドカップが南アフリカの優勝で幕を閉じました。

32対12と大きく点差は開きましたが、後半の終盤まで点差は開かず非常にハイレベルなゲームでした。

今大会も好ゲームが多く非常に良い大会であったと共に、日本もホスト国として大会運営は成功したといえるのではないでしょうか。

台風19号で多くの被害を出しましたが、各国が献身的なボランティア活動をしてくれたこと、スポーツが国や人種の垣根を越えて一つになれたと感じます。

スポーツの素晴らしさを改めて実感できる大会になりました。

目次

南アフリカにとっての優勝は大きな意味を持つ

今大会で南アフリカ戦を見ていた方なら知っている方は多いと思いますが、南アフリカにおいてラグビーと言うものは非常に大きな存在です。

ラグビーワールドカップが始まった1987年と1991年の際は、南アフリカはアパルトヘイトの為不参加で、初参加の1995年には初出場・初優勝と言う偉業を達成しています。

以前にも記事にしていますが、人種や差別の垣根を取り払う事の出来る力をラグビーは持っているのです。

南アフリカにおいてよく「ラグビーは宗教」と言われるほど、国民に対し影響力があり全国民の熱狂的な応援があることも知られています。

今回の決勝戦においても、大統領も来日し観戦する程です。

今回の優勝で、また南アフリカは一つになれたのではないでしょうか。

南アフリカの鉄壁の守備

南アフリカは、大会通じてディフェンスが安定していました。

今回イングランド戦でも同じことが言えます。

そして、そのディフェンスは非常に攻撃的で、ディフェンスこそ南アフリカの最大の武器でもあります。

前後半を通じて予想通りキック主体のゲームになりましたが、イングランドはなかなか攻める糸口を見いだせないままフルタイムを迎えました。

前半

前半は、お互いにキックで点を刻んでいく展開でした。

これまで過去2回の南アフリカの決勝戦では、ノートライでキックによる得点のみで優勝してきたらしいですが、前半はまさにそのような展開でした。

お互いに、ペナルティを奪い合うようなゲームメイクでペナルティゴールを重ね、主導権を握ろうという両チームの思惑が見てとれました。

しかし、イングランドは南アフリカのセットピースに苦しめられました。

この前半にイングランドが主導権を握れなかったという時点で、フィットネスとフィジカルで勝る南アフリカに詰んでいたようにも感じます。

前半の時点でイングランドがリードしていなければ、南アフリカにかなり分があるという予想でしたので。

後半

後半に入り、やはり南アフリカの勢いは止まらず逆にイングランドは我慢する時間帯が増えて行きました。

スクラムでも南アフリカに優位に立たれ、ペナルティを与えてしまう場面も多くなりました。

突破口であるイングランドのキックでも、南アフリカの蹴り返され逆に陣地を奪われてしまう格好です。

後半は前半の消耗が祟り、イングランドの足が止まってしまっていた印象です。

そうなれば、両WTBのコルビ・マピンピの走力についていけません。

試合終盤にマピンピ・コルビと立て続けにトライを奪われ、大きく点差を広げられました。

まとめ

これで、南アフリカもニュージーランドに並びワールドカップ3度目の優勝

やはり、世界の2強と言われるだけあり、強かったです。

予選プールで、ニュージーランドに23点とられ敗れはしたもののディフェンスの強さが優勝の要因でしょう。

ラグビーでは強豪の条件としてディフェンスの強さが最重要と言われますし、守りが最大の攻めという言葉もあります。

まさに南アフリカの試合を見て、ラグビーにおける守りの重要性を見ました。

それだけでは無く、南アフリカはセットピースも良く、またアンストラクチャーの場面にも動じません。更にはWTBでトライを取り切れる決定力の強さも持ちます。

イングランドも、前回大会の予選プール敗退からここまで上り詰めるのは流石の一言で、伝統国らしい強さもありましたし、なんといっても準決勝でニュージーランドを破っているので強さは本物です。

ラグビーは最高峰のゲームとなると、相性や戦略もありますので相性が悪かったとも言えますが、非常に素晴らしいゲームでした。

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