昨日は日本ハムが斎藤佑樹の先発で見事に勝利を収めました。
4回途中無安打ピッチング!…8四死球
という事で、2016年から日本ハムが乗り出している新球場建設の予定地が北広島市のきたひろしま総合運動公園に決定しました。
北広島と聞いて広島県と連想しそうですが、北海道北広島市ですのでご安心ください。
目次
新球場を建設する必要性は
日本ハムは2004年に北海道への移転に伴い、本拠地を札幌ドームとしていました。
今回の札幌ドームからの移転は使用料の問題と施設利用の自由度の低さが今回の移転の決め手となっています。
日本ハムの移転は、球場を継続的に使えるフランチャイズ契約を拒否されたことや、使用料の値上げを要求されるなど、球団側と札幌ドームの市の間に確執が生まれていったのだと思われます。
1試合800万円という使用料が年間通して約27億円という、選手の総年俸に匹敵するほどの金額になり、スケールメリットが働き料金割引もあり得るところが逆に値上げとなる等、札幌ドーム側の対応が宜しくなかった事が大きいです。
焦った札幌市は土壇場で札幌ドームを野球専用とする提案や候補地を用意していましたが、北広島市が予定地として決定となりました。
日本ハムファンはこの件に関し、札幌市の対応に対し呆れてしまったのではないでしょうか。
施設と球団の方向性が違えば充実したファンサービスの障害となってしまいます。
移転により自前の球場となれば球場内の広告料や、売店や飲食店売上の一部も収入に加わってきますので、特に日本ハム製品を惜しみなく売り出せるメリットが生まれてくるのです。
人気球団ゆえに広告料や球場内の自由度が限られている事は、札幌ドームに依存するデメリットが表向きになってきたことが言えます。
球団としても、最先端の経営方針を目指す日本ハムにとって今の現状が、あまりにも芳しくなかった事が言えます。
プロ野球の球場事情
そもそも、プロ野球の球団は自前で球団を持っている方が少ないのです。
巨人ですら東京ドームは株式会社東京ドームの所有で、阪神の甲子園は阪神電鉄が所有者であり阪神タイガースのものではありません。
最近では、ソフトバンクホークスやオリックスバッファローズ・横浜DeNAベイスターズは市の管理会社より球場を買収しています。
潤沢な資金のある球団は自前の球場があるほうが良いという流れですが、広島カープの様に市と協力し柔軟な対応が出来ている地域密着型の形もありますので、一概にどちらが良いかとい事ではないとは思います。
プロ野球はシナジー効果がビジネスモデルとして確立されていますので、地域密着型の広島カープはどちらかというと、Jリーグに近いビジネスモデルなのかもしれません。
東京ドームの使用料は1試合4000万円で札幌ドームの使用料は800万円(2万人以上収容の場合は1人につきプラス400円…4万人入れば1600万円の使用料)。
今後の日本ハム
今回の移転に向け、新たに建設される新球場「ボールパーク構想」では約400億円の建設費用が必要と見込まれております。
これだけの費用を球団のみで負担する事は現実的ではありません。もちろん日本ハムという大企業の投資が不可欠となってきますが、そこで重要な事は建設後の運営となってきます。
日本ハムも最近ではスター選手を輩出してきている実績があります。
直近では、本塁打を3戦連発の大谷翔平選手。少し前ではダルビッシュ有投手。その前は、稲葉篤紀・新庄剛志等、時代を代表するスター選手が在籍していました。
プロスポーツチームの運営にはスター選手は不可欠でありますので、今後の日本ハムの課題としては新たなスター選手の発掘が急務になってきます。
斎藤佑樹の覚醒があるのか、スター街道を清宮幸太郎が歩んでくれるのか等が球団の命運を握るのではないでしょうか。
大学時代に、プロスポーツのビジネスモデルを研究していた私にとっては非常に興味深いものですので、引き続き日本ハムの動向と今後の展望を考察していきたいと思います。
ボールパーク構想が成功したら、北海道は野球大国になるかもしれません。