イングランドが見事にニュージーランドを19対7で撃破し、決勝進出を果たしました。
前回大会では予選プール敗退。その雪辱を晴らしました。
一方で盤石と思われていたニュージーランドは大会3連覇はなりませんでした。
目次
オールブラックスのミスが目立つ展開に
オールブラックスのミスや相手にボールを奪われるシーンが目立ちました。
オールブラックスがターンオーバーを許す場面を滅多に見れないのですが、準決勝のイングランド戦では随所に見られました。
これは、オールブラックスの調子云々ではなくイングランドのプレッシャー気迫が勝っていたのだと感じます。
確かに、ゲームを通じてオールブラックスの足が重いという印象を受けましたが、それ以上にイングランドの上がりの速さや、FWのスピード感は素晴らしいものがありました。
ゲーム開始早々、ノーホイッスルで先制トライを挙げたイングランド。
出だしからゲーム終了まで制度の高いチームプレーと、FWのディフェンス。特に若い両フランカーの活躍は目を見張るものがありました。
ニュージーランド優位の予想から一転
両国の準決勝までの戦績は以下。
ニュージーランド33勝 イングランド7勝 1分
圧倒的にニュージーランドの勝率が勝っていますが、今回の準決勝でイングランドがニュージーランド戦8勝目を手にしました。
逆に、ニュージーランドはこれまで2大会連続で優勝していましたので、ワールドカップでは2007年にフランスに敗れて以来の黒星献上です。
大会前までは、ニュージーランドの対抗馬として南アフリカと共に名前が挙がったイングランドですが、今大会のニュージーランドの充実ぶりがあまりにも良かったため、ニュージーランド優位と言う試合前の評価となっていました。
前日本代表HCであるエディー・ジョーンズ。
前回大会で日本の指揮を取り、南アフリカを撃破。2016.2017ではシックスネーションズ制覇。
そして、今大会のニュージーランド撃破。
とんでもないHCだったことが改めて分かります。
イングランドの何が良かった
イングランドはニュージーランドに勝利しましたが、何が良かったのか書き出すと。
- ディフェンス
- フィットネス
- フィジカル
- ゲームメイク
- キック
上記がイングランドの勝利要因ですが、一番はディフェンスです。
エディーも「われわれにとって、最大の攻撃は守備。守備を通して攻撃のチャンスをつくった」と 試合後に振り返ったように、ディフェンスで押し返す。ボールを奪い取ることができたからこそ、ニュージーランドを封じ込めることができました。
そして、試合終盤まで走り続けたイングランド。ニュージーランドは試合開始からですが、動きが鈍いような気がしました。連戦の疲労が抜けきっておらず、キレを欠いていたといえます。
キックも効果的に使い、エディーがニュージーランド戦の為に入念に準備したというように、効果的な攻め守りを終始実行できていました。
まさに準備の賜物、エディー・ジョーンズのマネジメントも大きなポイントであったといえます。