ラグビー日本代表の試合を見ていると、なぜ日本代表は外国人ばかりなのか?とよく聞きます。
確かに、他のスポーツではあまりなく、日本人ではない選手が多く日本代表に属するラグビーに少し違和感を覚える人が多くいますので、少し説明とメリット・デメリットのご紹介をします。
目次
国籍主義ではなく協会主義
ラグビーでは代表チームを選出するとき、国籍主義であるオリンピックと違い、所属協会主義を採用しています。
言い換えれば、日本代表は日本のチームで、日本でラグビーをしている選手たちの代表ということです。
代表選出はそれだけが条件ではなく、その他の条件もあります。
- 他国で代表歴がない
- 当該国(日本)で生まれる
- その国(地域)に継続して3年居住する(2020年から5年以上に変更)
- 祖父母または両親のいずれかが当該国出身者
- 累積で10年間、その国(地域)に居住する
- 日本国籍を取得後、7人制日本代表としてワールドシリーズに4戦以上出場
といういずれかの条件を満たせば、日本代表選手になることができます。
メリット・デメリットは?
国籍主義でなく、協会主義であることのメリット・デメリットというと大げさですが、やはり良い点、悪い点はあります。
特に、日本のラグビー日本代表の報酬は高額なものではありませんし、自国の代表権を捨ててまで日本代表になってくれている外国人の日本代表には敬意を表するべきなのではないでしょうか?
それだけ日本を好きでいてくれている訳ですし。
メリット
外国人選手の中には若い段階から、日本で生活して帰化している代表選手も多いです。
実際に、日本代表キャプテンであるリーチマイケルは、15歳の時に日本にきて日本代表入りを目指しチャンスをつかみました。
スポーツで食べていこうという外国人選手はハングリー精神旺盛で、日本人も見習うべき点が多くあったのではないでしょうか?
他のチーム競技にない、協会主義だからこその楽しみ方も出来るのだと思います。
競技水準にも影響する要素だと思います。
また、スポーツを通しての文化交流・グローバル化も得られるものは大きいと思います。
- 異文化交流
- グローバル化
- 選手間での刺激が大きい、相乗効果
- 他のスポーツにない規則だからこそ面白味がある
- 代表の競技水準が向上する
デメリット
W杯が行われるたびに噴出する、日本代表が外国人だらけだという議論。
ラグビーに関心がなく、詳しくない人程、この議論を持ち出しますが、非常に不毛なものだと感じます。そもそも、世界の取り決めで成立しているので。
上記にも書きましたが、他のスポーツにない要素だからこそ良い点も多くあります。
たしかに、サッカーやオリンピックを見ていると、ラグビー日本代表は違和感を覚えるかもしれません。しかも、日本ではマイナースポーツのレッテルが張られ、普段から目にする機会も少ないので。
- W杯の度に日本代表の外国人について議論になる
- 批判の的になりやすい
まとめ
日本にとって、本来であれば協会主義の代表選考はデメリットはないはずなのですが、なぜか自国の代表を批判してしまいがちです。
サッカーにしろ、代表監督は外国人だったことが多いのに批判されませんでした。肝心要の監督ですよ?
プロ野球だって外国人監督です。
昔に比べ、今や日本で生活する外国人は多いはずです。
そういった人は、日本を好きでいてくれて、母国の代表ではなく日本のため日の丸を背負って戦っている。
なかなかのロマンだと私は感じてしまいます。