2018年サッカーワールドカップも開幕を迎えます。
今回の大会は、少し盛り上がりに欠ける気がしているのは私だけでしょうか?
今回大会は家業従事者、前回大会は社会人、前々回大会は学生と私自身の立場が変わった為にW杯の雰囲気に乗り遅れているだけでしょうか。
学生時代は、優勝チームの予想大会をしながら夜な夜なスポーツバーなどでオールしていたものです。
とはいえ、世界規模のスポーツの祭典は非常に楽しみですね。
目次
グループリーグの激戦区は
グループリーグは8グループで各4チームの計32チームで争われます。
このグループリーグのくじ運で、グループリーグ敗退してしまう強豪国もあるくらいです。
今回のグループごとのFIFAランキングの平均値は以下。
- グループE…16.25(ブラジル/2位、スイス/6位、コスタリカ/23位、セルビア/34位)
- グループC…16.5(フランス/7位、ペルー/11位、デンマーク/12位、オーストラリア/36位)
- グループG…22.75(ベルギー/3位、イングランド/12位、チュニジア/21位、パナマ/55位)
- グループB…23(ポルトガル/4位、スペイン/10位、イラン/37位、モロッコ/41位)
- グループD…23.75(アルゼンチン/5位、クロアチア/20位、アイスランド/22位、ナイジェリア/48位)
- グループF…24.25(ドイツ/1位、メキシコ/15位、スウェーデン/24位、韓国/57位)
- グループH…28(ポーランド/8位、コロンビア/16位、セネガル/27位、日本/61位)
- グループA…49(ウルグアイ/14位、エジプト/45位、サウジアラビア/67位、ロシア/70位)
となっております。平均順位が低い方が、もちろん激戦区ということに数字上ではなります。
こう見ると、日本のFIFAランキングは低いですが予選リーグは突破できそうな雰囲気があります。
そもそも、FIFAランキングの決め方は、国際Aマッチを対象に算出されます。
その算出方法は累計加算のポイント制。つまり、試合を多く重ねるほどにFIFAランキングは高くなります。
ポイントは、結果とゲームの重要度、対戦国の強さ、大陸連盟間の強さで計算されますので対戦国の評価によって加算されるポイントは変動します。
つまり、大方の評価・基準には違いありませんが純粋なレベルとは言えないのかもしれません。
今大会の注目選手
今大会も、注目選手は目白押しです。
アルゼンチンのリオネル・メッシや、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド、ブラジルのネイマールはもちろん、ポーランドのロベルト・レヴァンドフスキも要注目です。
また、新星の19歳フランスのキリアン・エムバペや、20歳ブラジルのガブリエル・ジェズス等も今後のW杯の中心になってくるかもしれません。
サッカー界の2大巨頭であるメッシやロナウドは、バロンドール最多受賞が示すように世界最高プレイヤーで間違いありませんが、既に30歳を超えており2022年の次回大会出場までかと予想されます。
今大会で、ネイマールを筆頭にサッカー界の次世代スター選手が頭角を現してくるかもしれません。
因みに、W杯のジンクスとして直近のバロンドール受賞者の国は優勝できないというものや、優勝国は監督が自国民であるなどがあります。
日本もこのジンクスに準えると、優勝の可能性がありますね。
優勝予想では一番人気が今大会もドイツで、穴どころでアイスランドが人気なようです。
歴代優勝国
1930年より始まったサッカーW杯も今回で21回目になります。
過去20大会の優勝国を見てみると、やはり複数回優勝している国が多い事が分かります。
- ブラジル 5回 2002,1994,1970,1962,1958
- イタリア 4回 2006,1982,1938,1934
- ドイツ(西ドイツ)4回 2014,1990,1974,1954
- アルゼンチン 2回 1986,1978
- ウルグアイ 2回 1950,1930
- スペイン 1回 2010
- フランス 1回 1998
- イングランド 1回 1966
流石のサッカー大国ブラジルですね。
逆に言えば、スペイン・フランス・イングランドの1回は意外です。それだけ優勝が難しい大会と言えるでしょう。
日本サッカー
最後に、日本サッカーについて考えてみたいと思います。
意外にも1990年代以前ではフットボールと言えばサッカーではなくラグビーを指していました。このことからサッカーがここまで日本で人気スポーツになったのはここ最近のことが分かります。
今や日本スポーツの中で、野球に次ぐ人気を誇るサッカーは経済効果も莫大な規模にまで成長しています。
ここまで人気スポーツになったきっかけはJリーグ開幕と、キングカズの様な華やかなスター選手の存在です。また、サッカーマンガのキャプテン翼の影響も大きいでしょう。
Jリーグ発足前の日本リーグでは、取り巻く環境が思わしくなく観客動員も1試合1000から3000人程度だったようです。
開幕当時のJリーグは「企業に依存しない経営」、「地域住民や自治体との連携」を掲げ、現在のスポーツ経営では浸透したスタイルですが、当時では珍しい独自性あふれるものでした。つまり、Jリーグの運営はいかに素晴らしいかが分かります。
そして、Jリーグは2014年度より新たにJ3まで新設し日本サッカー協会は「将来100以上のJリーグを目指すクラブが活動する」と全国普及に力を注いでいるように、更なる発展を目指しています。
では、Jリーグ発足前は弱小だったのかというとそうではありません。
1968年のメキシコ五輪で3位という成績を残しています。
1968年メキシコにおいて3位までに急成長した背景には、ドイツから日本代表コーチとして来日したデットマール・クラマーの存在が大きく、メキシコ五輪の18選手の内、14選手が東京五輪経験者でクラマーの教え子でした。
メキシコ五輪の7年後の1975年、ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘン監督として欧州チャンピオンズカップを制覇したクラマーは世界を知る確かな指導力で日本を急成長させました。
その後が続かずに世界の壁が立ちふさがりますが、日本サッカーはJリーグ発足後から世界で戦える選手を多く育成・輩出している非常に優秀なリーグです。
個々の能力は世界レベルと言えますので、チーム力の向上が悲願のW杯優勝へのカギとなるでしょう。