この2019年、ラグビーが一気に飛躍の年になろうとしています。
ラグビー経験者として、このままラグビー人気が継続的なものになり、TV中継も頻繁に行われる人気スポーツになってくれることを祈りつつ、ラグビーの良いところを紹介していきます。
目次
ラグビーは歴史的にも紳士のスポーツ
ラグビーは、イングランドの名門ラグビー校が発祥の伝統的なスポーツです。
イギリスでは紳士のスポーツとして定着しています。
なぜ、紳士のスポーツとして定着しているのかと言うと、まず、イングランドの民族ゲームからサッカーとラグビーへとルールが整備されました。
ラグビーはイングランド発祥のスポーツであり、起源は1823年、有名なパブリックスクール(ラグビー校)でのフットボールの試合中、エリス少年がボールを抱えて相手ゴールに向かって走り出した事からだと広く知られている。
当時、階級社会の強いイングランドでは、スポーツの流れも階級で別れていきました。
サッカーは低所得の労働者階級(大衆)の間で広まり、早くから金銭が絡みやすいことでプロ化も早く。
一方、ラグビー校は中産階級以上の子弟が通う全寮制学校(中・上流階級)であった為、社会的立場のある人の間で広まっていきました。
ですので、アマチュアリズムの時代が実に100年以上も続き、世界でプロ解禁になったのも1995年です。そうした金銭の享受が無い事を誇りとしていた文化であり、「ノーサイド精神」等、紳士的な要素が多いのです。
試合の面白さ
試合は、見ていてもルールが分からない…という人も多くいると思います。
確かにルールが分からなければ、面白さが半減してしまう事は間違いありません。
ですが、ラグビーの試合を生で観戦すると、ルールを覚えようかな?と言う気になると思います。
その理由は以下
迫力とアドレナリン
日本で唯一、独立採算で黒字経営が成り立っているプロスポーツをご存知ですか?
それは、野球でもなくサッカーでもなくゴルフでもなく、実は大相撲なのです。
大相撲は体と体を真正面からぶつかり合わせる競技ですが、生観戦したらぶつかる音と迫力が凄まじいものがあります。
だからこそ、ファンは足を運び観戦しますし、日本の国技たる人気の所以があります。
ラグビーも同じように体をぶつかり合わせるスポーツです。
しかも、全速力で走りながらの突進です。下手すれば助走がある分大相撲よりも一瞬のパワーは強いかもしません。
この迫力によって、見る人までもアドレナリンが出ると言いますので、見る側も興奮状態で熱が上がります。
スピード感
ラグビーはサッカーと同じようにフィールドが広いです。
キックも可能ですし、BKは走力のいるポジションですので俊足揃いです。
オリンピックの花形が短距離走であるように、スピードは多くの人を魅了します。
所狭しと、スピードのある選手がステップを切り走り回る姿は爽快そのものです。
迫力あるぶつかり合いと、スピードあふれる展開はを同時に見れる事が、ラグビーの醍醐味です。
多様性
ラグビーは15人で1チームを作り、ポジションごとに多様な選手が配置されます。
これは、選手それぞれに適正なポジションがあるという事です。
スポーツは、大きな人が優位であるという事が多いです。ラグビーもそうなのですが、小さい人でも活躍できるポジションがあります。
更には、足が遅くても活躍できるポジションもあります。
先日の日本対南アフリカ戦で日本を苦しめたデクラーク選手は非常に小柄な選手ですが、試合の活躍でゲームオブマッチ(最優秀選手)に選ばれていますし、WBTのコルビ選手も非常に小柄ですが、相手に要注意選手とあげられるほど、走力に優れています。
我らが日本代表のSH田中史朗選手は身長166㎝と小柄で、本人談では「小さくて足も遅くパスも下手」と言いながら、日本人初の世界最高峰のニュージーランドでプレーしました。
この様に、ポジションによってそれぞれの短所と思われる事が長所となり武器になる。
身長160㎝代がいると思えば200㎝越えの選手が同じチームでプレーしているのがラグビーです。
知略を巡らすゲーム
ラグビーは、ただ激しいだけでなく細かい戦略が張り巡らされている緻密なスポーツなのです。
ただタックルに行くだけではなく、タックルの入り方やタックルの入られ方。個々のレベルでも細かい事が多くあります。
15人同士で試合をするわけですから、互いに攻める時は全員で攻め、守るときは全員で守り。
チームで統制が取れていないと、穴を見つけられると相手選手全員で攻められます。
将棋やチェスのように陣取りや規律が無ければ、あっという間に相手にやられてしまうスポーツなのです。