2019ラグビーワールドカップ決勝戦はイングランド対南アフリカです。
世界ラグビーの競技水準は1995年のプロ解禁以来、年々上昇していると言われますので世界最高峰のゲームが日本で見れる事になります。
こんな機会は、そうそうないので多くの人が試合を見てラグビーと言う競技に興味を持ってもらえるきっかけとなってほしいものです。
目次
対戦成績は
ワールドカップ優勝経験のあるイングランドと南アフリカが激突します。
イングランドは2003年大会に優勝。
南アフリカは1995年と2007年に優勝しています。
英大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」の今回の決勝オッズはイングランド「1.53倍」、南ア「2.87倍」と、ややイングランドに分があるとみています。
イングランドは3連覇に挑むニュージーランドを撃破したというものも大きいのでしょうか。
そんな両国の対戦成績は過去42戦
南アフリカ25勝 イングランド15勝 2分
となっています。
南アフリカが勝っていて、ワールドカップの戦績も南アフリカの3勝1敗です。
南アフリカが決勝に進んだのは今回で3回目で、過去2回のワールドカップ決勝ではともに勝利しています。
一方のイングランドは4回目の決勝戦で、過去3度の決勝戦では1勝2敗となっています。
セットピースは同等の力
ラインアウトやスクラムのセットピース(セットプレー)の力は同等だとおもいます。
スクラムは少し南アフリカかな?とも思いますが、個人的な印象です。
ですが、セットピースからの多彩なオプションのあるイングランドか、とんでもないフィジカルでごり押しの南アフリカかという所でしょう。
こういった拮抗する試合では、BKの働きが試合を左右します。特にWTB。
統制のとれたイングランドのディフェンスと、突き刺さるようなタックルディフェンスとお互い色は違いますが、鉄壁の守りを誇ります。
こういった試合で勝敗を分けるのは決まって、フィットネス。ミスをしない。この二点です。
ラインアウトにおいて、今大会では南アフリカ98.4%とイングランドの92.2%の成功率で流石の成績ですが、両国とも相手ラインアウトからボールを奪い取るシーンも良く目にしました。
ゲーム中にどれだけ相手ラインアウトに絡んでいけるかで、相手のセットピースを乱す事が出来ます。
ですので、多彩な攻めを持ち味にしているイングランドは、そこを封じられる可能性があります。
しかし、南アフリカは良くも悪くも荒々しくFWで攻めることが多いので、競り合われても影響がないのかもしれません。
南アフリカ優勢か?
お互い、キック主体のゲームを得意としていますので、キッキングゲームになると予想されます。
アンストラクチャーの強いニュージーランドを退けたイングランドはオッズからもわかるようにかなり評価が高まり、オーウェン・ファレルとジョージ・フォードの両司令塔は、イングランドの最大の武器です。
しかし、南アフリカには個人技の優れた選手も多く、SOポラードやSHデクラークも好調です。
デクラークはイングランドのクラブチームでプレーし、ニュージーランドを破ったイングランドの試合運びも見ていますので、対応する術を持ち合わせています。
WTBコルビも先発復帰し、マピンピも健在。
攻撃的なディフェンスで、イングランドがニュージーランド相手にミスを連発させたように、逆に南アフリカがイングランドに対し強烈なプレッシャーをかけると思います。
イングランドは、試合序盤の出だしで南アフリカの出鼻を挫くことができれば分からない展開になりそうです。
つまり、試合序盤が一番の見どころとなるかもしれません。