衆議院と参議院の違いを分かりやすく解説

大人の教養
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日本の国会は、衆議院と参議院から出来ているという事は皆さんよくご存じかと思います。

小・中学校で一度は習いますが、取っ付きにくいので頭に入らず何となくでしか理解できていない大人も多いのではないでしょうか。

復習を兼ねて、改めてイメージしやすいように説明しています。

国会とは

冒頭で、国会は衆議院と参議院から成ると言いましたが、そもそも国会というのは、憲法で規定される三権分立のうち「立法」を担う期間です。

三権分立
  • 立法=国会
  • 行政=内閣
  • 司法=裁判所

国の権力が一つの期間に集中し権力濫用を防ぐ目的で三権分立を憲法で規定しています。

特に、国会の信任の下で内閣が成立する議院内閣制を日本は採用していますので、国会=内閣とも見られがちですが、国会と内閣は結びつきは強いですが別物です。

国会は立法機関と言いましたが、具体的には以下

  • 全国民を代表する占拠された議員により組織される
  • 国会は国権(国民の権利)の最高機関で、唯一の立法機関

つまり、国会というものは国民の代表者が集まる組織で、法律を作る事の出来る機関です。

国会の会期

種類 召集・時期 会期
常会 毎年1回、1月中に召集 150日間(延長は1回まで)
臨時会 ・内閣が必要とみとめたとき
・どちらかの議員で総議員の4分の1以上の要求があったとき
・任期満了による衆議院の総選挙または参議院通常選挙が行われた場合、任期の始まる日から30日以内に召集
国会の議決で決める(延長は2回まで)
特別会 ・解散による衆議院の総選挙の日から30日以内に召集 国会の議決で決める(延長は2回まで)
参議院の緊急集会 ・衆議院の解散中、国に緊急の問題が起こった場合に、内閣が集会を求める 緊急の案件がすべて議決されたとき終了

二院制の理由

国会は、衆議院と参議院の二つの議院から出来ています。

これは、憲法で定められたもので二院制(両院制)といいます。

何故、二院制なのかというと。

  • 国民の意見を広く反映させることができる
  • 二院あると、慎重な審議や決定が出来る(ダブルチャック)
  • 違う性質の議院なので、互いが抑止力にもなり相互扶助の関係にもなる

といった理由から、二院制を採用しています。

衆議院と参議院の違い

衆議院 参議院
議員定数 ・465人(小選挙区289人・比例代表176人) ・242人(選挙区146人・比例代表96人)
任期 4年(解散されると任期途中でも地位を失う) 6年(3年ごとに半数改選)
選挙権 満18歳以上 満18歳以上
被選挙権 満25歳以上 満30歳以上
選挙区 小選挙区:全国289区(比例代表:全国を11区) 選挙区:原則都道府県単位45区(鳥取県・島根県、徳島県・高知県はそれぞれ2県の区域で1選挙区)(比例代表:全国を1区)
解散 あり なし

衆議院の役割

衆議院の参議院との大きな違いは、上記の表の最下部の通り、解散があるという事です。

解散は…

  • 任期を満了した時
  • 内閣不信任決議案が可決された時
  • 内閣信任決議案が否決された時
  • 内閣が必要と思った時

のいずれかで解散を決定し、総選挙で議員を選出しなおします。

また、解散がある衆議院には「衆議院の優越」という権限が与えられます。

  • 法律案の議決
  • 予算の議決
  • 条約の承認
  • 内閣総理大臣の指名
  • 予算先議決
  • 内閣不信任決議
  • 内閣信任決議
  • 国会の会期決定

など、多くの権限が衆議院にはあります。

つまり、衆議院についてまとめると。

任期が短く、解散がある為より国民の意見を反映しやすい。

といった特徴が衆議院の特徴です。

参議院の役割

上記で、衆議院の役割や権限について説明しましたが、殆どの方が「衆議院だけで良くない?」と思われるかもしれません。

確かに、国会において衆議院の方が優越され、権限も衆議院が多く有しています。

しかしながら、国会において先ほどの二院制である理由でも説明した通り、二院制でなければならないという憲法もありますので、国会において参議院の存在・役割も大きいです。

まず、選挙について

  • 3年ごとに半数の121人が選挙で選ばれる
  • 衆議院は選挙区が小さいのに対し、参議院は選挙区が広く芸能人が当選する傾向

というのが、参院選の特徴です。

参議院の主な役割は、民意を反映しやすい衆議院の法案を審議・チェックする役割です。

良くも悪くも民意を反映するわけですから、公正・中立な立場から見ないといけない訳です。

しかしながら、これにも問題点がないわけではありません。

それが、両院の議院の立場が関係します。つまり政党の立場です。

衆議院内の多数派政党によって可決した法案が、参議院内でも多数派の政党であれば可決されます。

反対に、衆議院内の多数派政党によって可決した法案が、参議院内では少数派の政党であれば否決されます。

と言うように、ねじれ国会といわれる問題です。

法案の良し悪しではなく、政党の立場から可否が決まってしまうのです。

これでは、参議院の役割は果たせているとは言えません。

参議院はなくせない

しかしながら、もし参議院が無くなり衆議院だけが残ったとします。

多数派の政権与党の独裁体制に簡単に入るわけです。

もし、政権交代という節目がきたら、これまでの法律は全て廃止で新しい法案が生れていきます。

そうなれば、間違いなく社会混乱。下手すれば日本崩壊です。

そうさせないための参議院の存在なのです。

そうしたことから、任期が長く、解散がないという参議院の特徴として現れ、内閣としても無視できない存在として参議院は機能しているのです。

まとめ

衆議院と参議院について説明しましたが、国会と言うもの自体が完全なものではないのです。

人間が作った制度ですので、突っ込みどころは満載なのが実情です。

しかしながら、これで独裁を防いできましたので抑える所は抑えているとも言えます。

国会自体、私たち国民はあまり生で見ることも無いように、政治に関心が集まらないというのも問題としてあるでしょう。

完全でないからこそ、定期的に人の入れ替え・選挙をするのです。

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