仏教の宗派一覧と特徴

大人の教養
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日本の仏教は伝統的に十三宗派に分かれています。

有名なところでは真言宗、天台宗なんかは空海や最澄が開いたものとして学校でも習い有名ですし、浄土真宗なんかもメジャーな仏教宗派の一つですね。

系統別宗派一覧

日本の仏教は大きく大別すると、五つの分けることができます。

奈良仏教、密教、法華、浄土、禅の五つです。これら系統ごとに以下表にまとめました。

奈良仏教(華厳宗・律宗・法相宗 )

宗祖 本尊 教え 分派 本山
華厳宗 杜順 557-640 毘盧舎那仏 「一がそのまま多であり、多がそのまま一である」という相反するものを一つに統括するという考え方を持っており、大方広仏華厳経を経典の中心としその思想を拠り所にしています。 なし 東大寺
律宗 鑑真 688-763 盧舎那仏 経・律・論の中の律を中心としており、定められた戒律を厳格に守る事が必要になります。 なし 唐招提寺
法相宗 基 慈恩大師 632-682 唯識曼荼羅 長い年月をかけ修行を行う事によって成仏できると考えられています。 なし 興福寺・薬師寺(清水寺は離脱)

密教(真言宗・天台宗)

宗祖 本尊 教え 分派 本山
真言宗 空海 弘法大師 774-835 大日如来 純粋な密教で、真言宗には十住心思想という人の心のあり方や価値観などを10段階に分けて考える思想で、最終的には本尊である大日如来と同レベルに達することを説いている。 東寺真言宗・高野山真言宗・真言宗善通寺派・真言宗醍醐派・その他 東寺・金剛峯寺
天台宗 最澄 伝教大師 767-822 阿弥陀如来 円、密、禅、戒の全てを大切にしており、特に定められている本尊がない事も特徴です。 天台寺門宗・天台真盛宗 比叡山延暦寺

法華(日蓮宗)

宗祖 本尊 教え 分派 本山
日蓮宗 日蓮 立正大師 1222-1282 大曼荼羅 他の宗派のように複数の経典があるのではなく、妙法蓮華経以外の経典はほとんど使われないのが特徴。 なし 身延山久遠寺

浄土(浄土宗・浄土真宗・融通念仏宗・時宗)

宗祖 本尊 教え 分派 本山
浄土宗 法然 円光大師 1133-1212 法然 阿弥陀如来 念仏によって極楽往来する 浄土宗捨世派・西山浄土宗・浄土宗西山禅林寺派・浄土宗西山深草派 知恩院
浄土真宗 親鸞 見真大師 1173-1262 阿弥陀如来 念仏を唱えることで浄土往来すると考えられていますが、浄土真宗では仏様が救ってくださると信じていれば往来できるとしています。 浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・真宗高田派・真宗佛光寺派・真宗興正派・その他 龍谷山本願寺(西本願寺)
融通仏念宗 良忍 聖應大師 1072-1132 十一尊天得如来 毎日百遍の念仏を唱えること(日課念仏)が修行の根幹であり、来世ではなく現世で往来するという教えが基本です。 なし 大念佛寺
時宗 一遍 証誠大師 1239-1289 一遍 阿弥陀如来 阿弥陀仏への信心に関わらず誰でも念仏を唱えれば往生できると考えられています。 なし 清浄光寺

禅(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)

宗祖 本尊 教え 分派 本山
臨済宗 栄西 千光法師 1141-1215 特に定められていない 悟りの手段に座禅を用いる禅宗の1つで、経典や教えに依存ぜず直接相手の心に働きかけ、人間の心の本質が仏と同一であることを悟る事で成仏できるという考え方。 臨済宗建仁寺派・臨済宗建長寺派・臨済宗東福寺派・臨済宗妙心寺派・その他 建仁寺等
曹洞宗 道元 承陽大師 1200-1253 釈迦如来 曹洞宗では悟りを求めない修行でこそ悟りが開かれるとされており、悟りを求める修行は打算的な悟りを開くとしています。 なし 永平寺・總持寺
黄檗宗 隠元 真空大師 1592-1673 釈迦三尊像 この世で実在するのは心のみであり、全ての物事や現象は心の働きによって仮に現れたものであるとする“唯心”の浄土、また、己身(自分の身)の阿弥陀仏と説かれています。 なし 萬福寺

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